--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2009.05.02

思い入れの天皇賞(春)

 春の天皇賞は、普通に考えても絶対の軸馬がおらず波乱含みだ。ならばここは、岩手競馬にゆかりのある馬から心情馬券を買ってみたい。
 8枠18番ヒカルカザブエがその馬。
 父ジャングルポケット・母の父サンデーサイレンス、筋の通った血統馬だが、心情馬券の根拠はヒカルカザブエの祖母“フランクアーギュメント”だ。この名前を見てピンと来た岩手競馬ファンも多いと思う。そう、4年前まで岩手競馬で走ったカームの母親なのだ。つまりカームとヒカルカザブエはオジとオイの関係にあたる。

 2000年のセレクトセールで3億2千万円(当時歴代3位)の高値がついたカームは、デビュー前の調教で蹄骨を骨折。3才夏にデビューしたものの3戦着外と未勝利におわり、秋に岩手入り、水沢の菅原右吉厩舎から再デビューの運びとなった。
 一目3億2千万円の高馬を見てみようというファンで、転入初戦の盛岡競馬場のパドックには3才最下級のレースとは思えぬ人垣が出来たものだ。

 最初に見たときの印象は忘れられない。青鹿毛=ほぼ全身漆黒の馬体には大形馬にありがちなガサツさがなく、非常にバランスが良かった。「こんなところで走る馬じゃないね」という声は、偏見でもなく、卑下するでもなく、純粋な気持ちで競馬ファンが自然に口にした言葉に聞こえた。

 転入初戦を人気に応えて勝ったカームは、岩手在籍足掛け3年で27戦14勝、A1クラスまで上り詰める立派な成績を上げた。が、古傷を馬自身がかばったのか、持てる力の全ては見せなかったように思う。逆に言えば、そうした状態で最終戦となった桐花賞で4着に入ったのは、この馬の潜在能力のなせる業だったと思う。

 カームの獲得賞金は750万円余り。関係者が必死に調整し、再起させた結果、稼いだ競走馬としての証が数字として残っている。しかしながらセリ値と比べて「とかく高馬は・・・」と揶揄される例示に使われるのは不本意なことだろう。

 良血を買われ種牡馬となったカームは、今、八戸の山内牧場に繁養されている。今年も3月に子供が生まれたというニュースが牧場のホームページに載っている。岩手競馬にゆかりのあった馬が、元気にしている報せを聞くとほっとするものがある。初年度産駒は今年競走年齢に達するが、どこでデビューするにせよ応援したい・・・。そんなことを考えていた矢先のヒカルカザブエの天皇賞挑戦のニュースだった。

 穴人気になりそうなヒカルカザブエだが、キャリアの浅さは懸念材料の一つだ。だが、未知の魅力が十二分にある。これまで祖母フランクアーギュメント一族からは超大物は出ていないが、そろそろ血の爆発があっても良い。そしてオイの活躍は八戸に生きるオジ・カームの評価を上げる事にもつながろう。
 故障に泣いたカームを思えば、初のGIの大舞台、無事に3200mを走りきって
欲しいと思うところもある。だが、ここは激走を期待して見守りたい一戦だ。

(天皇賞前日 5月2日記)

この記事へのトラックバックURL
http://saponet002.blog121.fc2.com/tb.php/41-75822350
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。